キャッチミーイフユーキャン実話どこまで?モデル誰でその後どうなった?

キャッチミーイフユーキャン 実話 どこまで モデル ジャニーズ
Pocket

SnowMan・岩本照さんが主演を演じることで注目を集めているミュージカルキャッチミーイフユーキャン

あらすじを読んだことのある方は、このお話が実話をもとにしていることは既にご存じでしょう。

ですので、今回は実際どこまでが実話なのか?をより詳しく調べてみました。

それにあわせて、モデルとなった人物が誰なのか、またその後の人生についてもまとめています。

「キャッチミーイフユーキャン実話どこまで?モデル誰でその後どうなった?」と題した今回のまとめ、最後まで楽しくお付き合いください♪

 

キャッチミーイフユーキャンどこまで実話?

『キャッチミーイフユーキャン』は、そもそも実話をもとに書かれた小説が原作です。

それが2002年に、スティーブン・スピルバーグ監督&レオナルド・ディカプリオ主演&トム・ハンクス助演という超豪華キャストで映画化。

その映画をさらにミュージカルとして再編、という流れで生まれた作品です。

ですので、映画化するにあたり原作から変更された点はほぼそのまま踏襲されています。

ここでは原作小説との違い3つとあわせて、どこまで実話なのか?をまとめていきます。

また記事の後半に主人公のモデルとなった人物について明かしますが、それまでは仮にAとさせていただきましょう。

 

原作小説との違い①身分詐称回数の違い

映画やミュージカルの中で、主人公は3身分詐称を行っています。

まずパイロットになりすまし、次に医者、最後に弁護士ですね。

しかし、原作小説においてA氏が行った身分詐称はなんと8回

パイロット、医者、弁護士以外にも大学の教員助手や連邦刑務局職員などになりすましていたようです。

しでかした事の大きさを考えると、上2つはあえてカットされたと考えていいでしょうね。

 

しかし、A氏の犯罪遍歴の信憑性はあまり高くありません。

実際、彼のWikipediaには以下のような記述があります。

2002年、彼の会社のウェブサイトで「私は共著者と4回ほどしか話し合わなかった。彼はとても良く書いていたと思うが、いくつかの話については脚色や誇張が過ぎたと思う。これは彼の執筆スタイルであり、編集者が求めていたことである。彼は物語を書いたのであって、私の伝記を書いたのではない」と語った。
引用:フランク・アバグネイル – Wikipedia

本当のところはどうなのか、それは本人にしか分からないことのようです。

それにしても8回も身分を偽ったって……
まさしく天才詐欺師じゃないか!

 

原作小説との違い②捜査官カール・ハンラティの存在

映画ではトム・ハンクスが演じたFBI捜査官カール・ハンラティ

日本版ミュージカルでは吉田 栄作さんが演じることが決定しています。

が、実はこのカール・ハンラティという人物は実在の人物ではありません

正しくいうと、更生するにあたり手を貸してくれた複数の人物を一人のにまとめあげた結果うまれたキャラクターになります。

その中でも主に中心となったのがジョー・シアというFBI捜査官です。

このジョー・シアさんは実際に主人公を逮捕したFBI捜査官で、捜査にあたっていた際には「シーン・オライリー」と名乗っていました。

その後A氏とジョー・シアさんは親友となり、ジョー・シアさんが亡くなるまで30年間家族ぐるみの付き合いがあったそう。

う~ん、まさしく「事実は小説より奇なり」ですね!

捜査官と天才詐欺師の友情……なんかカッコイイ!

 

原作小説との違い③はじめての詐欺行為

作品内で、主人公がはたらいた最初の詐欺行為は小切手詐欺です。

主人公は両親の離婚という現実を受け入れられず、家出を決行。

16歳の頃に父親から貰った小切手の束(金額欄は空欄)を使い、生活費などを得ていました。

原作小説でも、主人公は両親の離婚を機に家出をしており、小切手詐欺も行っています。

しかし、A氏が行った初めての詐欺はこれではなかったのです。

では、いったい何だったのか?

それは、父親のクレジットカードを使った詐欺です。

つまり、A氏が最初に詐欺にかけたのは実の父親だったのです!

 

実際にA氏が行った手順は以下のとおり。

  1. バイト先に通勤する際のガソリン代として、父親からクレジットカードを預けられる
  2. 実際にガソリンスタンドでバッテリーやタイヤなどを購入
  3. すぐに返品し、現金にかえる
  4. 手に入った現金は彼女とのデート費用にあてる

う~ん、周到!とくに現金にかえる流れが良くできていますね。

これで数千ドル稼いだってんですからとんでもない。

当時のドルレートを参考にすると、軽く10~20万円以上は稼いでいたことになります。

……皆さんは家族でも軽々しくクレカやスマホは預けないようにしましょうね!

既にこの頃から人を騙す才能があったのか……
恐るべし天性の才能!

 

実話との違い①実は……ここまでの話、ほとんど嘘!?

…………えっ!!???どゆこと!?

筆者もこの記事を90%ほど書き上げた後に知ったので、ここは追記部分だったりします。(泣)

実はA氏の話が本当かどうか、実際に調査した方の本が出版されていたのです。

それがこちら↓

Amazon | The Greatest Hoax on Earth: Catching Truth, While We Can (English Edition) [Kindle edition] by Logan, Alan C., Parks, Paula, Zinder, Mark | Criminals | Kindleストア

翻訳すると『地球上で最も偉大な悪ふざけ』というタイトルの書籍です。

著者はアラン・C・ローガン。

全編英語で書かれているので、英語よわよわ民の筆者には内容は詳しくはわかりません。

が、Amazonのレビューを見るに、どうやら自伝小説『キャッチミーイフユーキャン』の内容はほぼほぼ作り話であるとのこと。

調べた内容をまとめてみると、以下のようなことがわかってきました。

  • 証言者は客室乗務員ポーラ・パークスとアバグネイルの元マネージャー、マーク・ジンダー
  • アバグネイルはパイロットを装って、ポーラを半ばストーカーのように追いかけまわした
  • ポーラが実家に帰った時もついてきて、ポーラの両親や地元の人々から盗みをはたらき、逮捕
    →つまり、彼の証言する『FBIに追われながら逃げ続けた』期間、実際には刑務所に入っていた
  • 仮釈放後、ヒューストンのキャンプ場で行った窃盗で再逮捕
  • 保護観察官にすすめられて、小さな講演会で自分がした犯罪について話していたのが、徐々に話が大きくなっていき、1977年にはテレビ番組にまで出演することに
    →そこで披露した作り話が大ウケしてしまい、次々にテレビ番組に呼ばれるようになる

因みに、1978年にはとある記者が彼の話について検証し、嘘であるという記事を書いたそうです。

他の記者も彼の嘘を暴く検証記事を書くのですが、インターネットが普及していない時代のこと。

あまり注目はされなかったようです。

また、アバグネイルさんの半ば創作じみた自伝の方が人々には面白かったのでしょう。

ついには映画化までされてしまった……とのことです。

 

これは……翻訳がひじょ~~~に楽しみですね!^^

もしこの話が本当であれば、ここまで自身の歴史を伝説に仕立て上げたA氏はある意味で伝説の詐欺師といえるでしょう。

 

キャッチミーイフユーキャンのモデルは誰?その後は?

ここまでA氏の華々しい(?)活躍について紹介してきました。

満を持して、伝説の詐欺師・A氏の正体に迫ります!

 

モデルは実在した詐欺師!


Frank_Abagnale.jpg: Marcus JBderivative work: SoWhy – Frank_Abagnale.jpg, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8885775による

モデルとなった人物はフランク・ウィリアム・アバグネイル, ジュニア、通称フランク・アバグネイルさんです!

12カ国で行われた詐欺行為、8回の身分詐称、警察の勾留から2度の脱走、そして逮捕……。

正直、彼のWikipedia記事を読むだけでなかなか面白いです。

また、アバグネイルさんについてYoutuber・あるごめとりいさんが紹介した動画もあります。

ものすごく詳細に、かつ分かりやすくまとめられているので是非どうぞ!

 

フランク・W・アバグネイル・Jrのその後は…

逮捕されたアバグネイルさんは、1974年から12年間の刑期に服すことになりました。

が、実際に連邦拘置所におかれていたのは5年弱だったといわれています。

その理由は、週に一度、FBIで詐欺罪の調査の手伝い(無給)をしていたから。

出所したアバグネイルさんは前科を隠して様々な仕事に就きましたが、どれもバレて解雇。

結果として、銀行に自分を売り込むという手段に出ました。

銀行側が満足したら500ドルの報酬と他銀行への紹介をしてもらうという条件で、自身が実際に過去に行った詐欺の手口を紹介したのです。

これが、彼のセキュリティー・コンサルタントとしての第一歩となりました。

 

その後、企業向けに詐欺対策を教えるアバグネイル・アンド・アソシエイツという企業を創立。

それに並行して35年間FBIと提携し、アカデミーや事務所で講師をしているそうです。

現在は奥さんと息子3人をもうけ、うち一人はなんとFBIに勤務しているのだとか!

う~ん、逮捕された後もドラマチックな人生を歩んでおられますね。

アバグネイルさんが実際にお話している映像がYoutubeにあげられています。

英語に自信アリな方はぜひYoutubeをご覧ください!

英語に自信ナシな方は、スピーチの内容が日本語でまとめられている以下のサイトにGO!

犯罪学コラム #11 世界をだました男 フランク・アバグネイル Jr. が語る我が人生 – ACFE JAPAN | 一般社団法人 日本公認不正検査士協会

 

まとめ

「キャッチミーイフユーキャン実話どこまで?モデル誰でその後どうなった?」と題した今回のまとめでした!

『キャッチミーイフユーキャン』がどこまで真実で嘘なのか……気になりますねぇ!

これまで何千万、何億人という人物を騙してきた(かもしれない)稀代の傑物・フランク・アバグネイル。

SnowManの岩本照さんがどんな風に演じるのか、今から楽しみですね!

逆に岩本照さんが演じることでフィクション性が高まり、創作物として純粋に楽しめそうです!

コメント

タイトルとURLをコピーしました